SSブログ

変化への対応と基本の徹底 [仕事師]

先日読んだ「鈴木敏文の考え方」という本をまた読み返している。
この本に書かれていることは、いまの自分たちの仕事を考える上で、
とても示唆に富んだものだからである。

セブン‐イレブン 鈴木敏文の考え方―常識を覆す発想と実践

セブン‐イレブン 鈴木敏文の考え方―常識を覆す発想と実践

  • 作者: 溝上 幸伸
  • 出版社/メーカー: ぱる出版
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本
今回は、この本の中ある変化への対応と基本の徹底という項目 について触れてみる。

イトーヨーカ堂の本社の受付の壁には、

 「変化への対応と基本の徹底」

というスローガンが大書されているという。napoさんのブログを読むと、
いまはちょっと違うようだ。

 変化
 対応
 基本
 徹底



実に単純な4つの言葉だが、それぞれに深い意味合いが隠されている。
この短い言葉のなかに「起承転結」がきちんと納まっている。

「変化」とは、小売りを取り巻く環境の変化のこと。
また、小売りに直接関わってくる変化とは、消費の傾向である。

まず、「変化」に着眼点を置いているところに共感する。

「対応」というのは、小売業は受け身の産業であるという認識。
変化があって、あるいは変化を予測して対応する。
自ら能動的に変化を作り出すことはないし、変化に動じない主体性を
持つこともないという。

これだけ読むと、随分消極的な考えじゃないかと思われがちだが、
実は違う。むしろ、変化に合わせて行動を起こすことに、
商売のダイナミズムが見えてくる。逆説的な話だが、真理だろう。

 自分の考えより世の中の変化の方が大きいわけでしょう。
 だったら、我々のほうが世の中の動きに合わせる努力をすべきでしょう。

と鈴木氏はいう。

自分の考えより世の中の変化の方が大きい・・・
この機微をつかまえる能力こそが、仕事の機転になるのだろう。


そして、それを契機に行動を起こすことが、これまた重要だ。
そこで重要になるのが、「基本の徹底」だ。
変化というとらえどころのないものを、基本というしっかりした
土台で受けようという姿勢が素晴らしい!

基本をはずして(たとえば第六感のようなもので)変化に対応しても、
長続きしない。変化は次々と襲ってくるのだ。

こうした無限運動のなかで、商売を永続させるように対応するには、
基本をきちんと身につけていなければならないということだろう。

しかも、基本を徹底しないと確固たるものにはならない。


 変化への対応基本徹底


深く心に刻み、日々実践して習慣として身につけたい言葉である。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。