今井先生の追憶(9)―深い縁― [祈り]
今井先生への追憶記も今回が最終回。
ここで一区切りとする。
今井先生と結ばれた不思議な縁――今日のテーマはこれである。
はじめて会ったその日から、恋の花咲くこともある。
なんて、昔そんなテレビをやっていたが、今井先生とはじめて
お会いしたとき、何か不思議な縁を感じた。
それを一言で言えば、「ソウルメイト」――魂の友達という
ことだろうか。。。
先生の出会いがきっかけとなり、多くの出会いがあった。
そのひとりひとりについていま思い返している。
身近なところでは、今の同僚。
先生の告別式で10年ぶりの再会した彼とは、今井研究室で
知り合った。その彼が何故か今はふたたび私と一緒に働いている。
学生時代からずっと机をともに並べたM君とは、最近仕事上の
取り引きをさせていただいている。
今井先生の後を引き継いだ谷先生は、私の東大生研時代の仲間。
今の会社の母体も元はといえば、今井先生が作った
研究室に端を発している。
思えば、妻と出会ったのも今井研究室で研究活動に勤しんでいる
ときのこと・・・
すべてのことは遠いあの世でつながっている。
そんな思いが深夜ひとりでこうしてパソコンに向っている
私の頭をよぎっていく。
最後に、もう一度先生の弔辞のときに読み上げさせていただいた
田坂広志さんの本から、「奇跡の一瞬」を引用して
今日のメルマガを締めくくりたい。
自分であり続けるために 流されず、いまを生き切る50のメッセージ
- 作者: 田坂 広志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/12/16
- メディア: 単行本
■奇跡の一瞬
ある映画のラストシーン。
65歳で人生の終わりを迎えた主人公が、
家族や友人たちを前に、呟きます。
この人生も、振り返れば、一瞬であった。
人生のはかなさに対する、こうした感懐は、
映画だけでなく、文学や、手記においても、
多くの人々によって、語られています。
我々の人生は、長くとも、100年。
地球の歴史は46億年。
宇宙の歴史は137億年。
その悠久の時間からみるとき、
文字通り、それは、
「一瞬」と呼ぶべき時間です。
しかし、そのことを思うとき、
我々は、一つの真実に気がつきます。
この宇宙の片隅の、この地球の片隅で、
一人の人間が、一人の人間と出会うとき、
それは、その「一瞬」と「一瞬」が重なる
「奇跡」の一瞬。
その真実に、気がつくのです。
そして、そのとき、我々は、
初めて、知るのです。
「深い縁」
その言葉の、
本当の意味を、知るのです。
合掌
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<和尚のひとりごと>
★★★ 多くの気づきをありがとうございます ★★★
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・ソウルメイト
・奇跡の一瞬
・深い縁
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