踏み台と焼き芋 [祈り]
昨日の夕方、会社の仲間I氏のお父さんが交通事故で急逝した。近所の顔見知りが運転するトラックにはねられて、ほとんど即死だったそうだ。近所の顔なじみが起こした交通事故ということで、なにか割り切れない思いがもやもやと頭を過ぎっている。
そのI氏とは昨日の夕方まで同じ現場で作業をしていたので、あまりにも突然の知らせに、驚愕するとともに人の世のはかなさを改めて思い知らされた。明日は、その葬儀に参列する予定である。こころから、ご冥福をお祈りしたい。
さて、そんな訃報の件もあり、昨夜から来週のスケジュール調整をしたり、病院に出かけて痛風のクリスをもらったりしていたら、あっという間に昼過ぎになってしまった。
外は冷たい雨・・・
本当なら部屋で読書ということになるのだが、どうもそういう気になれない。というのも、このI氏と昨日、この週末にやるDIYのことをあれこれ話をしていたことが頭に残っていたからである。彼も私の勧めに触発されて、家に東屋でもこしらえようかなんて話していたのである。さらに話は発展して「焼き芋」の話に及んだ。焼き芋といえば、普通はサツマイモだが、ジャガイモの焼き芋も美味いということで意見が一致した。彼曰く、「濡れた新聞紙でくるみ、アルミホイルで包んで焚き火の中に放り込めば、サイコー!」と教えてくれたのである。ならばというわけで、やはり午後からDIYをやることにした。今日のテーマは、「踏み台」づくりとその木っ端で焼く、「焼き芋」である。
屋上への階段にアプローチするための踏み台作りを午後から始めた。いつものようにホワイトウッドをのこぎりで刻んで、それをコースレッドで組み立て、簡単に約2時間でできあがった。雨模様なので、オイルはまたの機会に塗ることにしよう。
ついでに郡上八幡の友人にもらった藍染の暖簾を約10年ぶりにベランダにセット。
これだけで、なんとなく風情が出てくる。
次に、この踏み台づくりで余った木の切れ端でI氏の推奨する焼き芋にチャレンジ。
【濡れた新聞で包んだジャガイモをアルミホイルでラップ】
【これを薪ストーブに中に放り込む!】
あとは出来上がるのをじっと待つのみ・・・
うまくできてかどうか・・・
それはこれからのお楽しみである。
踏み台づくりをしていて、ふと思ったことがある。「踏み台」も人が使ってこそ価値が出てくるということである。逆に言えば、使う当てのない「踏み台」はなんの役にも立たない。当たり前のようだが、せっかく素晴らしい道具や材料があってもそれを使う人の良し悪しで道具や材料はいかようにでもなってしまうということである。これはDIYに限った話ではない。料理でも、仕事でも、そして企業の経営でも同じである。
使う人(=経営者)の考えが、すべてそこに反映されるのだ。
自分では結構、いい踏み台が出来たと思うのだが、この踏み台を本当に「踏み台」にして、さらにステップアップしていこうと思った次第である。
そして、出来た焼き芋を家族で美味しく味わえることを想像して、これから出来上がりを確認するところである。
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<和尚のひとりごと>
★★★ 焼き芋、焼けたかな? ★★★
<キーワード>
・人生のはなかさ
・踏み台になりたい!
・焼き芋のような人生か?
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すばらしいです。これまでのブログの内容もすごいけど今日の話も最高です。素敵な踏み台作り作業とその紹介、踏み台作りから企業経営までの話の展開、また次回のアップ楽しみにしております。(癖になりそうです)
by 日々是努力 (2006-11-11 18:23)