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思い出せない、記憶にない・・・ [怒り!]

ロッキード事件のとき、小佐野賢治の「記憶にございません」がその年の
流行語になった。わたしが、高校2年のとき・・・。忘れもしない。
ワンゲルの夏合宿で東北の飯豊連峰の縦走から返ってきた上野駅で
「田中角栄逮捕!」の号外を受け取ったのだ。

あれから、もうじき30年。田中角栄の流れを引く橋本元首相の答弁・・・。
時代は流れても、自民党の変わらない体質を象徴するような問題である。

最大派閥・旧橋本派会長の橋本元首相が日本歯科医師会(日歯)
前会長からの1億円の“ヤミ献金”の責任を取り、会長を辞任、
派閥を離脱した。次期衆院選は小選挙区から出馬しない、とも。

橋本氏は、2001年の参院選の直前に、都内の料亭で当時の
日歯会長から額面1億円の小切手を受け取った。派閥幹部の
野中広務元幹事長、青木幹雄参院議員会長も同席していたという。

旧橋本派は1億円を政治資金収支報告書に記載しなかった。
献金が表ざたになった今年七月になって、ようやく政治資金
収支報告書を訂正した。

「仲の悪い臼田被告からなら、100万円をもらっても覚えている。
 だが、1億円ももらったという記憶は本当にないんだよ」

野中氏や青木氏も、「同席した記憶はない」などと言っている。
これに対しては、派内の若手議員からさえ、世間では1億円もの
カネのやりとりを知らなかったでは済まない、との声が上がった。

茶番もいいところである。

橋本氏は引責辞任したが、問題は、橋本氏と旧橋本派が説明責任を
果たしていないことだろう。日歯側との話の内容、1億円の使途、
収支報告書に記載しなかった理由など、肝心な点についてきちん
とした説明が必要だ。

それにしても、昨日の金融業界といい、この永田町界隈といい、
よく言われることだが、社会一般とのズレには驚くばかりである。
感覚がにぶいというより、狂っているという他はない。

献金が悪いというのではない。
「思い出せない」という態度が、潔くない。
この醜悪な態度が許せないのである。

もっとも、これは1億円を手にしたことのない小市民の妬みから
出てくる考えかもしれないが・・・。

「いゃー、すまん、すまん。うっちゃんが小切手差し出すもんだからさ、
 つい昔の癖で、手が出ちまったんだよ。ガッハッハッ!!」
なんて、豪快&痛快?な大物政治家が現れないものだろうか!?


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自己責任と個人情報 [怒り!]

イラクの人質事件の問題で、「自己責任」という言葉が取り沙汰されている。
誰もイラクで活動してほしい、とお願いした訳ではない。
だから、危険にさらされてもそれはいたしかたの無いこと。
自分で自分の行動を処するべきである、という訳である。

わたしは、これは当然のことだと思う。

あくまでも一個人のレベルでの行動は、その個人が自己責任の
とれる範囲でとるべきである。そのことにとやかく言うつもりはない。
ただ、今回の一連の報道を見ていると、政府やマスコミが問題の論点を
すり替え、「自己責任」を論じているような気がしてならない。

イラクで人道支援をすることやそのために活動することを非難するような
風潮があるように思えるのである。この時期にイラクに出向くこと自体、
相当の覚悟が必要であろう。幕末の志士が外国に見聞に出向く時と同じ
決死の覚悟がいるだろう。

今回の行動を「自己責任」という名の下で非難するのは筋違いである。
むしろ、「自己責任」の範囲でこうした行動をとる日本人がいることを
むしろ称えるべきだ。当然、拘束した犯人からの要求には応じないことは
いうまでもないことだが・・・。

イラク日本人人質事件がにつづき、今度は国会議員の国民年金未加入・
未納年金問題で、「個人情報」として保険料納付状況公開を拒否する見解が
飛び出してきた。ここにも問題のすり替えが行われているように思う。

果たして、公人である国会議員の国民年金の納入実績を示すことが、
プライバシーの侵害に当たるのだろうか。国民年金をきちんと支払って
いたか、あるいはうっかり忘れていたか、きちんと説明すればいい。
ただそれだけではないのか。うっかり忘れていたなら、それを追徴課税と
同じように倍増して支払いすればそれで済むのではないのか。

それを個人情報として公開を否定するというやりかたが言語道断。
それこそ隠蔽体質そのものの露呈である。

自己責任と個人情報・・・今のセコイ日本が浮き彫りとなる出来事であった。

いま問いなおす「自己責任論」

いま問いなおす「自己責任論」

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新曜社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本


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やる気のない企業は雰囲気で判る! [怒り!]

先日、これまで親しくお付き合いいただいている企業の社長さんと久しぶりにお会いした。この会合は、やや興ざめだった。社長さんの顔が冴えない上、その部下の社員さんのやる気が全然見えないのだ。現在、その会社のメンバーはお会いした3名の方を含め、合計5名とか。お会いした3名は、いずれも50代中後半のおっちゃんばっかり。お互い、情報交換も少なく、あまりコミュニケーションも上手くいっていないようだった。ある大企業が新規事業として打ち出した企画にのって設立された会社なのだが、その本体の企画部の若手参謀格方もこの事業から離れることになったという。

この調子だと、この事業は、「遅い、高い、よくわからない」事業になってしまう、と他人事ながら心配になってしまった。歯車がかみ合っていないのである。他社人間である私の前で、「あとおれは2年で定年だからそれまで持てばいい」とか、「わたしは最近血圧が高くて大変だ」とか、「目がよく見えない」なんてことを平気で言う神経が知れない。こりゃ、間違いなく失敗する事業だなと妙に確信した。だた、もしかすると自分のまわりでもそんなことが日常的に起きていやしないかと心配にもなった。他山の石としなければならない。

どうしてこの会社がこんな風になってしまったのか。親会社の中で、やる気のあるのは社長と企画室のメンバーだった。それが、いざ実行部隊としてスタートする段になって、その活動母体が某事業本部に移ったとたん、勢いが止まってしまったようだ。その部門の執行役員のやる気がどうもいまひとつない、というのが実状のようだ。新会社の方で若い人を付けてくれと頼んでも、なかなか首を縦に振らない。

結局、担当事業本部のリストラの受け皿対象として、新会社を位置づけたような格好になってしまった時点で、勢いがなくなってしまったのだろう。企業は生き物である。やはり、やる気のない部隊では戦えない。我々も、そうならぬよう褌を締め直さないといけない。


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今度は三菱自工が・・・ [怒り!]

鳥インフルエンザ、佐藤観樹前衆議院議員につづき、
またしても日本社会の隠蔽体質が浮き彫りになるニュースが
飛び込んできた。

■三菱自工、「ハブ」の実車実験行わず

 横浜市で2002年1月、三菱自動車工業(現三菱ふそうトラック・バス)製
 の大型トレーラーのタイヤが走行中に外れ、直撃を受けた母子3人が
 死傷した事故で、同社は、事故車と同型車の車軸とタイヤを接合する
 「ハブ」を設計した際、テストコースを走らせて強度や安全性を調べる
 実車実験を行っていなかったことが13日、わかった。

   また、国土交通省はこうした点について、最近まで三菱ふそう社から
 報告を受けておらず、道路運送車両法違反(虚偽報告)にあたるかどうかを
 調べるため、同社に詳しい説明を求める。

 関係者によると、三菱自工は1983年以降、計5回、大型車用ハブの
 設計を変更。このうち横浜市の死傷事故を起こした大型トレーラーのハブは、
 93年~95年に製造された。このハブを装着した大型車では、これまで
 三十数台が走行中にハブが破損し、タイヤが脱落する事故が起きている。

 他の4回の変更では、いずれも実車実験を行っていたという。(読売新聞)

この問題でも企業の対応が大きな疑問を投げかけている。

タイヤ脱落事故に関して、これまで同社は部品を無償交換するなどしたが、
構造上の欠陥はなかったと説明してきた。ここに来てこの主張が違っていたと、
三菱ふそうトラックバス社が明らかにし、国交省にリコールを申し出た。

あまりに遅い『構造欠陥』の公表 だった。
なぜ、これほどの時間を要したのか。

ユーザーや犠牲者の遺族は、納得がいかないだろう。
こうした企業への圧力は今後ますます高まっていく。
欠陥隠しと言われかねない今回の行為。三菱側は
どのような原因究明をしてきたのか、国交省は詳細に調べ、
世に公開する必要がある。


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