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人口減少社会・・・未来を思う [時代認識]

昨日から、人口減少社会に関連する本を読み漁っている。
これまでに、以下の本に目を通した。

人口減少社会のマーケティング―新市場を創る9つの消費行動

人口減少社会のマーケティング―新市場を創る9つの消費行動

  • 作者: 古田 隆彦
  • 出版社/メーカー: 生産性出版
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム

「人口減少経済」の新しい公式―「縮む世界」の発想とシステム

  • 作者: 松谷 明彦
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本

人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学

人口減少社会の設計―幸福な未来への経済学

  • 作者: 松谷 明彦, 藤正 巌
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 新書

ウェルカム・人口減少社会

ウェルカム・人口減少社会

  • 作者: 藤正 巌, 古川 俊之
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 新書

少子に挑む 「脱・人口減少」への最後の選択

少子に挑む 「脱・人口減少」への最後の選択

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/07/02
  • メディア: 単行本

いずれの本も、将来を悲観するのではなく、成熟したより良い日本に
変えていくためのさまざまな処方箋が示されている。

20年、30年後の世の中を想像するのはとても楽しい。
25年後、私は70歳になっている。(もちろん生きていればの話だが・・・)

現在、仕事上おつきあいいただいている大先輩方が、
この年齢に相当する。

発明家のN先生、商事会社社長のNさん、樹木の活性化に取り組んでいる
Sさん、そして活性炭農法に取り組むUさん、・・・みなさん元気だ。

自分がその年代になったとき、何をしているだろうか。
そんな思いをはせながら本を読んでいる。

ところで、昨晩は高校時代の山の仲間と一杯やった。
彼らとの付き合いもすでに30年になる。

今年も夏山に登ろうと計画する。御嶽山か東北の山か・・・
いずれにしても今回は私も10年ぶりの山登りをしようと思っている。

昨日は5人で集まったのだが、メンバーは自分を含め、とても変わっている。
というか、少尉高齢化の実態が明らかになったのだ。

会社役員2名、高校教師2名、会社員1名。
(会社員は、ただいま休職中。弁理士を目指している)

既婚2名、未婚3名(いずれも都内で親と同居)。
私には、3人の子供がいて、もう一人は一人っ子。
なので、5人のメンバーで子供の数を合わせると、4人。
明らかに少子の状態である。

さらに、親の高齢化もさることながら、祖母の高齢化もすごい!
106歳のお祖母さんを筆頭に、96歳が二人、みな元気だというのだ。

うーーん。40、50はハナタレ小僧とは良く言ったものだ。
70台でも老けていられないワイ、なんて話で大いに盛り上がったのだ。

これから、20年先、30年先、こうした仲間とたまに会って
酒を酌み交わしたり、山登りをしたり・・・
これが何よりもの幸せな社会じゃないか、なんて酔いどれ気分で帰宅した。

今日は、人口減少社会のレポート、まとめるぞ!!


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時代認識 [時代認識]

何十年か後、今の時代を振り返ってみたとき、
どんな時代だったと解釈されるのだろうか。

現代を安定期・泰平の世だと認識している人はあまりいないだろう。
でも、すごい変革期・動乱期だ、と思っているひとがどれだけいるのだろうか。
「大変だ、大変だ」と口にしてみても、どうも他人事のように涼しい顔をしている
人が多い。

戦国時代であれば、常に生きるか死ぬかの瀬戸際で生きるしかなかった。
武士であれば、戦場で戦い抜く戦闘魂が必要だ。
それこそ、死ぬ覚悟で戦っただろう。

戦国時代の野武士の「血に飢えた臭い」を感じる、
そんな戦う企業を作りたい、そう思って会社をはじめて早2年。

まだまだまだまだである。

時代認識と危機意識。
いまはとんでもない動乱期。
そう思えばこそ、120%の力を出し切ることができる。

変革期であるという時代認識に基づいて行動する。
いまから10年後の自分の姿を想像するだけで楽しいことではないか。

今週も、戦いだ!


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Think globally. Act locally. [時代認識]

グローバルに考え、ローカルに行動せよ!
今風にいえば、地球規模で考え、身近なところから行動せよ!
この言葉を発したのは、作家のバーバラ・ウォード女史だ。

このバーバラ・ウォードが『宇宙船地球号』という本を出版している。
もともとこの「宇宙船地球号」という概念をはじめて世に知らしめたのは、
ケネス・ボールディングというアメリカの経済学者である。

ボールディングは、地球を1隻の宇宙船になぞらえ、地球も宇宙船と
同様に一種の閉鎖された生態系をなしており、ひとたびその生態学的
バランスがくずれると、乗組員である人類は死に至るしかないと警告した。

ボールディングは、さらにこう続ける。
昔の人は地球は平らだと思っていたが、今は誰もが地球を丸いと思っている。
地球の認識が変わったにもかかわらず、相変わらず経済活動は四方に無限に
広がる平らな空間で行っている
、というのはいかがなものかと・・・。

カウボーイ経済から宇宙飛行士経済への転換が、
ボールディングの主張である。

カウボーイは、無限の象徴であり、向こう見ず、好奇心旺盛、ロマンチック、
粗野というような物質的に開かれた社会に特徴的な性質にも関連が深い。

宇宙飛行士経済では、地球はひとつの宇宙船となる。
そこでは、資源採掘や汚染排出のための無限の収容庫がなく、
人は、太陽からエネルギーを投入しつつ資源を継続的に再生産していく
循環的な生態系のシステムの中で生きていかなければならない。

ボールディングが、「宇宙船としての地球」を発表したのが、
1965年の5月。翌1966年3月にはアメリカの未来資源研究所で
「来るべき宇宙船地球号の経済学」という論文を発表している。
そして先ほどのウォードの『宇宙船地球号』の出版が1966年。

以上の話が次の本に紹介されている。

エコロジカルな経済学

エコロジカルな経済学

  • 作者: 倉阪 秀史
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/12/09
  • メディア: 新書

 

地球環境問題が世に問われて、もうすぐ40年になる。
そろそろ、経済も大きく舵を切るときがきたようだ。


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コンシェルジュ(最終回) [時代認識]

田坂氏の講演レビューの最終回と全体事項について考察する。



第7の進化 ユビキタス革命によって、 「コンシェルジュ・サービス」は
 「コンシェルジュ空間」へと進化する

では、「ユビキタス革命」によって、何が起こるのか
「偏在」から「遍在」へ・・・どこでも
「情報主権」の徹底的な移行が起こる。
すべての「個人」「商品」「空間」が情報端末を装備し、
互いに対話するようになる。

そこから「3つの変化」が起こる。
□第1 「個人」のユビキタス化
すべての顧客が、すべての時間に、すべての空間でサービスを受けられるようになる。
「ウェアラブル・コンピュータ(メガネや靴、服などのように体に装着して使う
携帯型コンピュータの総称」という言葉が消滅する。

□第2 「商品」のユビキタス化
すべての商品が、自分自身について語り、顧客と対話するようになる。
例えば、鮮魚の商品タグにアクセスすると漁師の自己紹介が出てくる、
といった感じである。

□第3 「空間」のユビキタス化
すべての空間が、顧客と商品を結ぶ「コンシェルジュ」になっていく。
事例 / 映画『マイノリティ・リポート』
「空間の顧客認知」と「関連商品の紹介」が当たり前の世界になっていく。
この結果、すべてのリアル空間が、ネット空間と融合するようになっていく。
そして、「コンシェルジュ・サービス」は「コンシェルジュ空間」へと進化していく。

第8の進化 テレマティックスは「コンシェルジュ・カー」による「Aコマース」を生み出す

では、テレマティックスによって、何が起こるのか?
自動車が「コンシェルジュ空間」へと進化する。
「コンシェルジュ・カー」への進化は次の5つに特長付けられるだろう。

□第1 フレンドリー・サービスとバリアフリー・サービスの提供
・ハンズフリー情報端末
・自動車の静粛性と音声指示の親和性

□第2 ワンテーブル・サービスとワンストップ・サービスの提供
 ・「カー・ナビ」から「ショッピング・ナビ」への進化
 ・「ショッピング・ナビ」から「ライフスタイル・ナビ」への深化
 ・「購買支援サービス」から「生活支援サービス」へ
  事例 / ネットラジオやデジオによるコミュニティ情報の入手

□第3 ワンツーワン・サービスの提供
 個室というプライバシー → 対話に集中できる環境

□第4 ノウハウ・サービスとマインド・サービスの提供
 「音声」というメディアは、深い智恵や思いが伝えられるメディアである。
 ナレッジを提供する「Eラーニング」のサービス
 ノウハウを提供する「コーチング」や「コンサルティング」のサービス

□第5 ネットとリアルの融合サービスの提供
 「カー・ナビ」と「リアルショップ」の連携

では、これから「コンシェルジュ・カー」によって、何が起こるのか?
「インターネット」が生み出した「Eコマース」(Electronic Commerce)
「携帯電話」が生み出した「Kコマース」(Keitai Commerce)

そして・・・
「コンシェルジュ・カー」が生み出す「Aコマース」(Automobile Conmerce)
これが起こるのである。



第8の進化は車(車内空間)の話だが、何もこのことは車に限られた話では
ないだろう。ユビキタス社会がまもなくやってくる。そのときに私たちは
どんなサービスを提供し、またどんなサービスを享受するのだろうか。

近未来の世界を想像し、そしてそこにたどる道筋を創造していくことは
この上なく楽しいことである。ただ、現実も直視しなければいけない。
いま、自分のかかわっている世界は、いま第1の進化が起きようとしている
世界なのだから。

でも、近い将来間違いなく第2、第3、・・・の進化が矢継ぎ早に起きることは
間違いない。そのときに備えて手を打つことが私の使命でもあるのだ。


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コンシェルジュ(その4) [時代認識]

今日も、田坂広志さんのコンシェルジュの話である。


第5の進化 ブロードバンド革命によって「ナレッジ・サービス」は
        「ノウハウ・サービス」へと進化する

では、「ブロードバンド革命」によって、何が起こったのか?

それまでのネット革命は中途半端だった。
それがブロードバンド革命によって、大きく前進した。
これは大変大きな革命だ。
ブロードバンドの本当の意義、それは次の「3つの壁」を打ち破る
革命だったのである。

■第1 通信料金の壁
これまで、「情報バリアフリー」といわれていたが、それを得るために
お金がかかった。接続料金が気になってしまい、思う存分情報を得る
ことにはおのずと限界があったのだ。
それは、常時接続と低額料金という革命によって壁が打ち破られた
というわけだ。これによって、「エニタイム・サービス」と
「リアルタイム・サービス」が実現した。

■第2 機器操作の壁
「草の根メディア革命」の突き当たった壁は、キーボード習熟とOS修得
の壁だった。それが、携帯端末と家電端末という革命によって取り払われた。
意識しなくても、インターネットに接続しているという世界が実現した。
これは、「フレンドリー・サービス」「バリアフリー・サービス」の実現を意味する。

■第3 文字情報の壁
「ナレッジ共有革命」の突き当たった壁は、テキスト情報による「ナレッジ・サービス」の
限界だった。どうしてもテキスト情報だけでは、暗黙知の部分が伝わらない。
それが、映像情報と音声情報の革命によって打ち破られた。
「ノウハウ」(智恵)と「マインド」(共感)の伝達が容易になった。
そして、「ノウハウ・サービス」と「マインド・サービス」が実現した。

第6の進化 「ニューミドルマン」は「コンシェルジュ」へと進化する

第5の進化についておさらいすると、ブロードバンド革命によって、
次の「3つの新しいサービス」の提供が可能になったのだ。
□第1 エニタイム・サービスとリアルタイム・サービス
□第2 フレンドリー・サービスとバリアフリー・サービス
□第3 ノウハウ・サービスとマインド・サービス

では、それによって何が起こるのか?
「ニューミドルマン」から「コンシェルジュ」への進化が起こるのである。
もともとは、ホテルのロビーの存在だった「コンシェルジュ」という言葉が、
ブローだバンド革命によって進化している。

第4の進化では、ニューミドルマンは次の「3つのサービス」を提供するとした。
□第1 ワンテーブル・サービス
□第2 ワンストップ・サービス
□第3 ワンツーワン・サービス

コンシェルジュは、「さらなる3つのサービス」を提供する。
□第1 エニタイム・サービスとリアルタイム・サービス
 「24時間いつでも」サービス、「場所はどこでも」サービス、「今すぐ」サービス
□第2 フレンドリー・サービスとバリアフリー・サービス
 「気軽に使える」サービス、「手間のかからない」サービス
□第3 ノウハウ・サービスとマインド・サービス
 「智恵」のサービス、「心配り」のサービス

ニューミドルマンの「購買代理サービス」は、
コンシェルジュの「生活支援サービス」へと深化するのである。


いよいよ、次回がこのシリーズ最終回である。


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コンシェルジュ(その3) [時代認識]

田坂広志さんの講演レビュー第3弾である。
前回は、「情報主権革命」によって、市場が「企業中心」」から
「顧客中心」に変わったという話だった。その先を続けよう。


第3の進化 IT革命によって「古い中間業者」は「新しい中間業者」へと進化する

では、「企業中心市場」が「顧客中心市場」へと進化すると、一体何が起こるのか?
それは市場が進化することによって、「中間業者=ミドルマン」も進化するのである。
今から9年前、アメリカでは次のような言葉がささやかれていた。
「ミドルマン・ウィル・ダイ」――IT革命によって中間業者は不必要になる。
生き残れないだろうということだ。いわゆる中抜き現象が起こると考えられたのだ。

しかし、実際はどうだったか?

「ミドルマン・ネバー・ダイズ」だったのである。もう少し正確に説明すると、
卸売や小売などの「古い中間業者=オールドミドルマン」は淘汰された。
だが、全く逆を向いた「新しい中間業者=ニューミドルマン」が出現したのである。

例えば、カー・ディーラーというと「販売代理」を行うオールドミドルマンが淘汰され、
カー・ポータルサイトという「購買代理」を行うニューミドルマンが出現している。

ネット革命に続く、IT革命の意味・・・。
それは、ニューミドルマンが提供するITを活用したビジネスモデルの出現を引き起こした。

さらに、次なる進化の話をしよう。

第4の進化 「販売代理」のビジネスモデルは「購買代理」のビジネスモデルへと進化する

では、「購買代理」「購買支援」のサービスとは何か?
具体的には、ニューミドルマンが提供する次の「3つのワン・サービス」を
あげることができる。

■第1 ワンテーブル・サービス
例えば、カカク・コムのような特定の商品ジャンルの比較評価情報を提供する
サービスである。こうしたサービスの出現によって、徹底的な価格競争を巻き起こす
結果となった。

しかし、価格競争が行き着くところまで行くと、「価格競争」から「価値競争」への
リバウンド現象が生じてきた。つまり、低価格の「コスト・サービス」から、
高付加価値の「ナレッジ・サービス」への転換が図られたのである。

■第2 ワンストップ・サービス
例えば、カービューのような特定の顧客ニーズに関する商品情報を提供する
サービスである。ワンストップ・サービスにおける「商品生態系」という視点の
重要性が増してきたのである。自分の商品やサービスだけを扱う時代では
なくなってきた。「商品生態系」を構築するためには「異業種連合」という
戦略をとる必要が出てきたのである。

■第3 ワンツーワン・サービス
個別の顧客に懇切丁寧なアドバイスを提供する、ファイナンシャル・プランナー
のようなサービス。

「購買代理」のサービスから「購買支援」のサービスへ、
そして、「購買支援」のサービスから「生活支援」のサービスへと
時代はどんどん進化している。

これからリアルの世界でも「購買代理」や「購買支援」のサービスが
増大するだろう。これは、アスクルミスミのビジネスモデルが好例である。
情報革命によって、商品情報が市場に溢れだした。その結果、顧客が
商品購買においてどれを選んでいいのか困惑しだした。
それを助けるような支援サービスとして、ニューミドルマンの存在価値が
高まったのである。


いやー、鋭い考察!!
お見事!!

明日は、第5、第6の進化についてトレースしよう。


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コンシェルジュ(その2) [時代認識]

今日は、コンシェルジュに関するシリーズの2回目。
田坂広志さんの「第2の進化」の話である。
昨日の復習をすると、情報革命とは、情報の主権がこれまで
情報弱者と言われてきた人に移行するということだった。


第2の進化 「企業中心市場」は「顧客中心市場」へと進化する

では、「情報主権革命」によって、何が起こったのだろうか?

それは、市場の性質が根本から変わったのだ。
「企業中心市場」が「顧客中心市場」へと進化したのである。
いままでも、「顧客中心」という言葉がよく使われてきた。
しかし、これまでのような単なる精神訓であった「顧客中心」という言葉が、
明瞭な戦略論になったと認識する必要がある。

すべてのビジネスモデルが「顧客中心」に組み替わっていくのである。
「顧客中心」とは、ビジネスモデルの組み替えを具体的に推し進める
戦略のことに他ならない。うわべだけの「顧客中心」ではなく、
ビジネスモデルそのものが顧客を中心に組み立てられていくということだ。

そして、「顧客は神様」という言葉が、真実の言葉になる。
あるテレビの対談で、ネット・ベンチャー経営者が嘆いていた。
 『顧客がこんなに強い力を持つ市場になるとは思ってもいなかった』

では、この「顧客中心市場」で、何が起こるのか?

「古い常識」が通用しなくなり、「新たな常識」が生まれてくる。
米国で使われる言葉に「Next Common Sense」(次なる常識)がある。
これまでの常識が通用しなくなるのだ。

現実に、次のような現象が起きている。
 ・ダイレクトセールス(直販) → 「顧客が店舗に足を運ぶ」という常識がなくなる
 ・オークション(競り)逆(指値」) → 「企業が価格を決める」という常識がなくなる
 ・ギャザリング(集団購買) → 「企業が販売促進を行う」という常識がなくなる
これらは、すべて顧客が極めて強い力を持ったことの証である。

「顧客中心市場」では、「古い常識」から「新たな常識」への発想転換が求められる。


確かに、いま起きている変化はとてつもない変化なのかもしれない。
明日は、第3の進化の話をしよう。


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コンシェルジュ(その1) [時代認識]

昨日の田坂広志さんの講演の話の続きである。

コンシェルジュという言葉すら、知らなかった。さっそく、ネット検索だ。あったたった。

・・・コンシェルジュとは、一流ホテルなどで、観光名所の案内からチケット手配、旅のプランづくりまで、お客様のありとあらゆるリクエストにお応えするホテルスタッフのこと。お客様にとって、何でも相談できる頼もしい存在であり、ホテルの印象を左右する「ホテルの顔」的存在の職業と言えるでしょう

とある。なるほど、なるほど。解説はさらに続く。

・・・日本では10年ほど前から登場した職種なので、まだ馴染みが薄いかもしれませんが、欧米の一流ホテルには当たり前のようにいる存在で、海外からのお客様の中には、コンシェルジュの有無や、その評判をホテルを選ぶ上の大切な要素とされる方もいらっしゃるほどです。コンシェルジュの対応次第では、お客様の旅の思い出を、何十倍にもよいものへとかえることができるので、仕事のやりがいもとても大きく感じられることでしょう。

ははーん。これだね、最近のキーワードは。
そしてそれを実現するための道具としてユビキタスなんだな。
ユビキタス革命によって身の回りのいたるところにコンシェルジュ・サービスが出現する
というわけだ。今回のフォーラムのメインテーマである車内空間での実現化は
そのひとつにすぎないのだ。いたるところに現われる。それがユビキタスなのだから。

さて、田坂さんの講演を少しトレースしてみる。今日は、その1回目。
昨日もちょっと触れたけど、話は4つの情報革命がもたらす8つの進化という話である。
今日は、その第一弾。第1の進化についてである。


第1の進化 ネット革命によって「情報通信革命」は
「情報主権革命」へと進化する。

情報革命という言葉が使われて久しい。
MM(マルチメディアのことか?)革命、ネット革命、IT革命、ブロロードバンド革命、
そしてユビキタス革命と次から次へと情報関連で革命という言葉が使われている。
実は、それぞれの段階で革命を起こす予兆とも言える出来事が起きている。
そのことを解説する。

そもそも「革命」とは何か?
多くの経営者が、情報革命を「効率化」「合理化」「コスト削減」と捉えている。
それは間違いではないが、本質ではない。うわべの現象を捉えているにすぎない。

そもそも「革命」とは何か?
・・・それは、「権力の移行」なのだ。
アルビントフラーが言うところの「パワーシフト」に他ならない。
「情報革命」の本質は、これまでの情報弱者が「情報の主導権」を手にすることなのである。
ここが見えないと世の中の現象を読み違えてしまう。

例えば、経営幹部と一般社員、企業と消費者、官庁と生活者
――いずれも主権の移行現象がおきている。
では、ネット革命によって何が起きたのか。
それは市場で「3つの革命」が始まったことを意味する。

第1の革命は、情報バリアフリー革命。誰でも容易に欲しい情報を入手できるようになった。
そして第2の革命が、草の根メディア革命。誰でも容易に自分の意見を発信できる時代だ。
第3の革命は、ナレッジ共有革命。誰でも容易に高度な知識を利用できるのだ。
その結果、これまでの「情報通信革命」は、「情報主権革命」へと進化したのである。




以上が、第一話である。なんか、話を聴いててワクワクする感じが伝わってきませんか?
明日は、第二話。「企業中心市場」は、「顧客中心市場」へと進化する、をトレースしてみたい。


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 [時代認識]

司馬遼太郎の『箱根の坂』を読んでいる。

箱根の坂〈上〉

箱根の坂〈上〉

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫


箱根の坂〈下〉

箱根の坂〈下〉

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫


文庫版の中巻の最後の部分で、加賀の国の富樫氏が
一向宗によって滅ぶ話がでてくる。

親鸞がおこし、蓮如の代に爆発的に信者を増やした浄土真宗。
その勃興の背景に農民が力をもったことをあげている。

 「安き鉄の鋤や、野鍛冶が打ったる総鉄の鍬をかついで未墾の
  山野に分け入り、一代で美田に仕立て、子の代には家の壁を
  厚くし、一ヵ村をかこんで惣堀を掘りめぐらし、数多の米を
  取るようになれば、もはや上をおそれませぬ」

 「百姓の世になったのでござる」

百姓が力を得て、惣という共同体組織をつくり、惣同士が
北陸布教をした蓮如によって結ばれたのだ。

  惣が惣単位で護持する寺をつくって行く一方、講というものを
  組織した。おなじ一向念仏の門徒組織であった。惣と惣とは、
  この講という糊によって横にむすびつき、たちまち一郡の講が
  数珠つなぎになった。すなわち、一郡が一つの惣になった。
  一国が一つの惣になるのに、さほどの時間がかからなかった。

現在も、こうした動きが芽生えているのではないか。
一般市民がインターネットという道具をもつことで、
力をもち、NPOといった組織が次々と形成されている。

そして、いま一番必要なものは、蓮如のように組織を束ねる
理念を布教することではあるまいか。

  蓮如は、意識的に在所をねらい、その在所でも国人・地侍、
  長百姓、それに既存の他宗の寺の地侍をねらった

そして、

 「年貢を守護や地頭にとられるよりは、寺におさめよう」

そうした動きが大きな力になっていったのだ。こうした取り組みこそ
いままさに世の中を変えうる大きな力になると感じる。


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パラダイムシフト [時代認識]

パラダイムとは、ものの見方・考え方のこと。

我々は世界をあるがままにみているつもりだが、
実は、世界を既成概念という色めがねを通して
見ているにすぎない。

これまで蓄積してきた知識や経験が、世界を解釈するための
モデル・縮図・パターン・概念を築き、それが色めがねになる。

自分がかけている「色めがね」。世の中が変化するなかで、
いまパラダイムシフトが起きようとしている。
「色めがね」をかけかえる時が近づいている。
いや、すでに至るところで色めがねがかけかえられている。

そんな予感がする今日この頃である。
昨日は静岡で昔お世話になった大先輩と一杯やった。
あきらかにお互いの「色めがね」が変わってきたことを確認した。

そして、今日は愛知県の渥美半島で、
パラダイムシフトを確認したいと思う。
今日は朝から雨である。


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