シナリオに変化が [時代認識]
昨日は2年前に会社を設立したとき、建設産業の
業界再編がもっと進むのではないかと考えたという話をした。
今日は、その続きである。
建設産業が培ってきた技術をどこかで行かしていきたい。
それはどこなのか、いろいろ考えた。
ひとつは、業界再編が進む中で、生き残れるのは
スーパーゼネコンといわれる会社のうちせいぜい2~3社、
そして社会資本のメンテナンスとリニューアルをメインに行う
地域密着型地場コン、さらにその技術を提供する専門業者
ぐらいか、と考えた。
だとすれば、地域密着地場コンへの技術移管をDNAとして
残すのがひとつの方法と考えたわけだ。
それから、もうひとつ考えたのがこれまでとは異なる市場の開拓。
特にゼネコンにとってもっとも市場開拓が遅れているBtoCというわれる
分野への進出だ。
こうすれば売上げは伸びる 戦略的営業のすすめ―市場の読み方から新規開拓のノウハウまで
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この2つの分野でどうやってアプローチするか・・・。
キーワードは「環境」とした。
環境モニターやリサイクルという分野で新しいサービスを提供できないか、
と考えたわけである。
詳細は後述するとして、現時点でどのように評価しているのか、
と言われれば、私は次のように考えている。
2つのアプローチとも、道のりは長く厳しいが、方向は間違っていない。
そして、どちらのアプローチも成果を上げる土壌づくりに時間がかかる。
という当たり前といえば、当たり前の結論である。
当初の目論見の甘さは、ここにあったと思う。
新しい土地に種をまけば、自然と成長して収穫が上がるくらいの
軽い気持ちだ支配的だったと感じる。
やはり、確実に収穫を上がるためにはその土地を開墾し、
畑を耕し、肥料をまき、種をまき、水をやり、追肥し、
大雨や強風から守り・・・と地道な手間が必要だということだろう。
そのための努力を惜しんではならないのだということを
さまざまな機会を通じて経験した。
なんともありがたい話である。
じゃあ、これまでの努力は報われないのかって?
いやいや、というか、いよいよというか。
これから本物の収穫に向けた種まきが始まろうとしているのだ。
この項、つづく。
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