喪中はがき [祈り]
今年の1月、かみさんの母が亡くなった。昨年に続いて今年も喪中の書状のあて先をワープロからプリントアウトしている。(昨年は祖母がこの世を去った)
本当に1年なんてアッという間だとつくづく思う。
昨年の年末は恩師も急逝してしまったし、今年に入ってからも知人も含め、けっこう身近な人の死が相次いだような気がする。そんなことも影響しているのだろうか、最近は、「死」というものが少し身近な存在になってきたと感じる。ちょっと前までは、死は他人事、遠い別次元の出来事のように感じていたが、今はそうでもない。加齢とともに死との距離感がだんだん近づいてきているというのが実感かもしれない。もっと言えば、生きる延長線上に死という到達点が少し意識できるようになってきたとでもいえるのだろうか。
もちろん、到達点の死という意味は、自殺のような能動的な死でもなければ、事故死のような衝動的な死をイメージしているのではない。あくまでも自然体にそして天寿をまっとうする形で死を迎えるという意味である。ただし、これとて自らの将来を完全に予測することはできないのだから、いまはただただ天寿をまっとうしたいという願望だけなのだが・・・
90歳まで長生きすることができたとしても、人生の折り返し点を過ぎてしまっていることにただただ茫然自失である。しかし、その一方で、人生のピークはいよいよこれからかな、なんて思ったりもしている。人間の心は変幻自在である。今朝は、かなりシュールな気分で目覚めたようだ。
明日死んでしまうかもしれない人生だからこそ、今日を精一杯生き切りたい。そして、輪廻転生はあるにせよ、いまの自分にとっては一度きりの人生。だから、その人生を公明正大に生きたいと思う。せっかくこの世に生を受けたのだから小さな事にくよくよせず、大きく生きて魂を磨きたいものである。そのな思いがふと頭を過ぎった。
ちょっと、頭がボーっとしているかな。よし、朝の散歩、ジョギング&朝風呂でシャキッとするか!?
日野原重明の生き方哲学―よく生き、よく老い、よく病み、よく死ぬ
- 作者: 日野原 重明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/06/03
- メディア: 文庫
毎日毎日和尚のブログにコメント入れてうっとうしいと思われるかもしれませんが、勘弁してください。昨日、恩師今井先生のお宅に伺い、偲ぶ会や追悼集の準備をし、実家によって年老いた両親と話をしてから帰ってきました。そんなことがあったせいか特に意識するではなく、夜朝まったく和尚と同じことを考えていてこのブログを開きいたため、またしてもお邪魔してしまったしだいです。死をまじめに考えてみることによって自分の生き方も見えてくるのでしょうね。
90歳を超えた今でも、現役として活躍されている日野原氏の本はいいですよ。私もかなりの本を読んでいます。たしか学生時代に大病されそのことが彼のその後の生き方に大きく影響していたように記憶しております。彼の生き方から学ぶべき点は多いと思います。
by 日々是努力 (2006-12-03 06:21)
yumochiさん、毎度ありがとうございます。日比野先生の本、一度読んでみようと思います。コメントありがとうございました。
by 和尚 (2006-12-03 11:20)