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春の雨に思う [祈り]

 

 この週末、あるひととずっとメールで議論している。

 議論というところまで、いかないかもしれない。

 組織の体制や自分の置かれた立場なんかをテーマに
 それぞれの考えをぶつけ合っているような状態だ。

 最初のうちのメールは、なんとか相手の考えを変えさせて
 自分の考えに従わせようと躍起になっていた。

 あの手、この手でメールによるやり取りを繰り返したが、
 途中からどうも相手の考えを変えることは無理そうだ
 という思いに至った。


 もはや議論というよりは、砂かけ論の状態といった方がいい。


 こちらが論点と絞ると、相手は全く異なる論点で切り返してくる。


 結局、お互いの言い分を完全に理解することなど、
 永遠にないのではないかとさえ思えてきた。

 同じ部分を見て議論しているのに、
 その議論が全く噛みあわない。


 このもどかしさは、いかんともしがたいものである。


 同じものを見ているようで、実は全く異なるものに
 見えることがあるということだろうか。

 富士山を遠くから見れば、秀麗に見えるが、近くで見れば
 単なるごつごつとした岩の塊にしか見えないようなものだ。

 たぶん、双方に相手の意見に耳を傾けようという意識が
 大きく芽生えないと、議論の歩み寄りは起きないのでは
 ないかと思う。

 北朝鮮の問題やイラン、イラク、あるいはイスラエルと
 パレスチナなどの国際情勢を見ても、いつまでたっても
 平行線・・・

 それが現実というものかもしれない。

 

 ただ、時間の経過や環境の変化がそうしたこう着状態を
 打開するきっかけにはなることはあるようだ。

 先日も、昔は喧嘩ばかりしていた学生時代の友達と再会を
 果たし、大いに昔を懐かしんだ。

 当時、相手の議論に屈したくないという一念で、喧嘩ばかり
 していたのだが、久しぶりに会ったら、そんな昔のことは
 とうに忘れて、お互いのいいところを認め合うような会話に
 なっていた。

 時間の流れが、二人の間のしこりやイガイガをやさしく取り
 除いてくれたようだ。

 そんなこともあるのだから、あまりあせらず、ぼちぼち行く
 ことにするか。

 

 外では、春のやさしい雨が降っている。


 雨降って地固まる・・・


 そんな言葉が自然と浮かんできた。


 もうひとふん張り、メール返信するとことにするか!

 

 

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 <和尚のひとりごと>
   ★★★ 雨だねえ ★★★

 <キーワード>
   ・メールの功罪は?
   ・歩み寄りの気持ちはあるの?
   ・秀麗な富士を仰ごう!
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