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人材考(ロボットと猿) [仕事師]

経営の王道という本を読んだ。

経営の王道

経営の王道

  • 作者: 飯田 亮
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫

セコムの創業者、飯田亮氏が書いた経営の本である。

飯田氏についてはNHKのプロジェクトXでその存在を知り、
またいくつかの関連本を読んで以来のファンである。

ファンというよりも尊敬する、あるいは目標とする経営者と
言ったほうが適当だろうか。

本書の中で、セコムの企業風土として、異文化を持つ
多様な人材が集まるストレス(摩擦)によって、会社が
活性化される
ことを強調しておられる。

なんでも、セコムの役員構成の7割は、中途入社組みが
占めているそうだ。

異文化の人材という摩擦をうまく会社の活性化につなげて
いるという。このことを読んで、ますますセコムというか
飯田氏の経営手腕に羨望のまなざしをあつくしている。



先日、ある人から、別の人に対する苦情を持ち込まれた。

一方の人間からだけ話を聞いたのでは不公平と考え、
もう一方の話も聴くことにした。

詳細には触れないが、結局どちらも自分の育ってきた
会社環境の違いによるところが大きいというのが、
このすれ違いの生まれる原因だなと思った。

本人達にとっては非常に失礼な表現になってしまうかも
しれないが、正直に言えばそのとき私はこんな見方をした。

苦情を訴えられた人の行動は、非常に無機質なロボット
近いものがある。言われたことや立てた計画を着実に実行する
タイプである。そこが彼のいいところである。
ただ、守備範囲以外のことには手を出そうとしない。
他の人間がどれだけ困っていようと我関せず、
という態度をとる。

もうひとりの苦情を訴えた人は、感情に流されやすい熱血漢。
義理人情に篤く、これぞと思ったことはとことんやる。
しかも、その捌き能力はまさに職人技である。
ただ、情に篤い分、感情がときどき爆発する。
私は、彼のことを職人猿と呼んでいる。

上司の顔色ばかり伺う的な人間など、
さまざなな人間が世の中にいるのだが、
そんなことばかり書いていると人権侵害になって
しまうので、これ以上の表現は差し控える。

それぞれの方の育った社会(会社)環境は大きく異なるのは確かだ。
そしてそれぞれの価値観も全く異なると言っていいようだ。

そんな犬や猿、そしてロボットが同じ会社内で
うまくやっていけるのだろうか・・・

最近まで、ロボットや猿、そして犬はそれぞれ仲良く
やれるわけはない。だから仕事もうまく行かない。
そう考えていた。


しかし、飯田氏の意見はそうではなかったのだ。
飯田氏によれば、
異文化によるストレスをうまく活性化につなげよ!
というわけである。


こんなことを書いていたら、西遊記のイメージが浮かんできた。

猿も孫悟空になれ(すれ)ばいい。
そして、経営者になるためには、三蔵法師のようにならねばと。



和尚としての修行道・・・

天竺までの道のりは遠く、険しい。


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