地に堕ちた「天の声」 [関心事]
「天の声」という言葉が毎日のように報道をにぎわしている。
福島、和歌山に続き、宮崎の知事も「天の声」の件で、逮捕された。
事件の真相がどのようになっているのか知る由もないが、
「天の声」のイメージが世の中でこれほどまでに低下した
ことはないだろう。
「天の声」といえば、かつて大平正芳氏と福田赳夫氏との
総裁選挙戦で福田氏が敗北した際、「天の声にも変な声が
たまにある」という弁があたまに浮かんでくる。
もともと、「天の声」というのは、人智では計れないような
神の啓示を意味するものだと思うのだが、最近では
知事やその側近が「天の声」と称して、一定の業者に
便宜を図るような場合の殺し文句に成り下がって
しまったみたいだ。
道路財源の問題での族議員もしかり、
学校のいじめ問題での教育者もしかり、
自分達の立場、既得権益を守るための偏った言動が
多いことに目を覆いたくなる。
「天の声」も地に堕ちたものである。
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